事件になった京都アニメーションの解体工事は2019年の11月に着工され、2020年4月28日に終了したという報道がありました。
さら地になった京都アニメーション第一スタジオの跡地の再利用問題が取り沙汰されているようです。
地元の自治会は、京アニ側に対して慰霊碑を立てたり、公園にしないように要望書を提出しているとのことです。
京都アニの跡地はどうなっているのか?
改修工事が終わった現在、京都アニメーションの跡地はどうなっているのでしょうか?
京都アニメーション第一スタジオの場所は
敷地はさら地となり、フェンスで覆われた状態になっています。
京アニ被害者の家族は慰霊碑などを希望している
京都アニメーションの事件はとにかく生々しいものだったのですが、現場が片付いた後の使用方法が検案されています。
被害者の家族はテレビ局の取材に対し「あれだけの事件だから、忘れられて欲しくない。できれば、鎮魂の意味を持った慰霊碑のようなものを立ててほしい」と希望を語ったようです。
36人が死亡し、33人が重軽傷を負うという大事故ですので、シレっと何もなかったことにするというのは、ご家族は抵抗があるのでしょう。
京都アニメーション第一スタジオは、京アニ水準の高いアニメ作品を世に出してきていることもあり、簡単に忘却されたくない、という思いもあると思います。
京アニが建物を建てるにせよ、事件の社会性も大きいため、いろいろな風評が起きそうな気がします。
ということで、次善の策として公園にするなどの案も浮上してはいるようです。
(京アニが敷地を手放して、売却などしたとしても、その建物もいろいろな『いわく』が付きまとい難しいのではないかと考えられます)
京アニの周辺の住民は要望書を提出
これに対して、京都アニメーションの周辺の住民・自治会からは「慰霊碑・公園」は建ててほしくないという『要望書』が京アニ側に出されていることが伝えられています。
あれほどの騒動の後ですから、やはり京アニファンの『聖地巡礼』などの場所にしてもらいたくない、という希望もあると思います。
「不特定多数の人が集まる」というのが、地域住民の最重要懸案事項ということでしょうか?
すべてのアニメファンが実行犯のような層ばかりではなく、純粋にアニメ作品をこよなく愛しておられる人も大半を占めていると思います。
ですが、穏やかに生活をしている住民にとって、近隣に突然 大勢の人が連日のように押し掛ける『スポット』ができると、やはり戸惑いがあると思います。
京アニ跡地問題に関する声をネット上で集めてみると…
慰霊碑設置・公園化に対して、賛成する声と反対する声に分けて集めてみました。
賛成の声について
不特定多数が訪れる、慰霊碑や公園を整備しないように求めているらしい。
少子化なのに、保育園を建てるななどという話と同等ではないのか?
(日本は寂しい国になった!)
京アニの跡地はミュージアムみたいなものとか、記念館的になものにしてみては?
そもそも、町内会にそんな申し入れをする権限がないのではないか?
京都アニメーションの土地なんだし。
亡くなった方々を慰霊するなって言っているのはおかしい。
慰霊碑にするか、公園にするかを決めるのは京アニの会社だし被害者遺族でしょう?
周辺住民やファン・オタクも黙ってみているべき!
京アニ第一スタジオの1階ではグッズ販売とかやっていて、もともと不特定多数が訪れていたんだけど。
だから、今さら記念碑はダメとかいう問題ではないのでは?
この要望書に対して嫌がらせ行為を働くアニメファンが居そうで怖い気がする。
反対の声について
キモいアニオタがうろついて、奇声をあげたり無駄な号泣とかするかも。
そんな状況は住民としては耐えられないが、大いに想定できること。
無理からぬ話。
住民にとっては生活の安寧・安泰が必要であるということでしょう。
あなたの自宅の付近に突然、人が大勢集まるスポットが突然出来たら、安心して生活できますか?
住民が、事件に対する無理解やエゴで言っているのではないことを理解しなくては。
痛ましい事件の記憶と生活の場とかが関連付けられてしまって、不特定多数の人間が出入りするのを避けたい地元の人の思いはわかる。
彼らには、つらい記憶を忘れる権利がある。
聖地化してしまうと、見たこともないようなオタク連中がうろついて、セルフィーで画像を取って自己満ツイートしたり。
住民の生活やプライバシーもネット上に上がるかもしれないし。
賛成・反対の意見のほかには…
土地柄だから、要するに京都だからという意見も書かれていました。
一般的に、ということかも知れませんが、京都はよそ者に比較的厳しくて排他的、という意見のように見受けられました。
まとめ
賛成派・反対派の双方の意見にはそれぞれ納得できる部分があり、結論を出すのは簡単ではないと思いました。
あなたはどう考えておられますか?
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